言の葉の葛篭

本や映画や食べたもの飲んだもの、なんでも記録帳です。ゆるゆるやります。

3D映画はここまで進化したのか!

やっと観にいくことができました、

「ジュラシック・ワールド」のレビューです!

 

www.jurassicworld.jp

まだ公開中ですので、ネタバレは極力無い方向で書こうと思います!

 

 

 1作目「ジュラシック・パーク」の流れをしっかりと汲んだ続編

この作品では、「ジュラシック・パーク」で実現しなかった恐竜テーマパーク「ジュラシック・ワールド」がオープンし、2万人の入場者数を誇る大テーマパークとして成功している設定です。

 

なんと、パークの公式サイトがあります。笑

クオリティ高いサイトですよ~混雑状況とかまでしっかり!

まだ映画観てなくてこれからという人は、こちらチェックしてからだと、位置関係とか分かりやすくて良いかも知れないです。

私は存在を知らずに行ってしまいました。(もちろんそれでも楽しめますが。)

 

ジュラシック・ワールド

 

これまでの2・3作目は正直、ジュラシック・パークシリーズとしては私はピンときていませんでした。

というか、1作目のインパクトが凄すぎたので、どうしたって超えられない壁を感じていたのです。

だから、実は今回も観るか観ないかは迷っていましたが、

周囲の反応が明らかにこれまでに比べて良かったので、観に行くことにしたのです。

結論。

「良かった!!」

です!!

これはもしDVDだけで観ていたとしたら魅力落ちちゃいますね。

映画館だからこその良さを味わったほうが面白いです。

 

1作目のファンには、ちょっと嬉しくなるシーンもあったりして。

2~3作目よりはっきり「続編」な感じを受けられたのも良かったですね!

ジュラシック・パークが、作中では事件を受けてオープンできなかった”幻のパーク”だから、Tシャツがレア物っていうのも、「なるほどな~」と。

 

3Dの違和感は激減

今回、ジュラシック・ワールドの魅力を私の中で更に押し上げたのが、

3Dによる視覚効果です。

普段、わざわざ3Dで観たいと思える映画がそんなにないので、久々に観ました、3D。

 

……良くなりましたねぇ。

 

以前に見た時は酔いそうで、違和感もかなりあって、

良い印象はなかったのですが、

今回は違いました。結構本気で驚くこともしばしば。(もともとホラーは大嫌いな小心者です。)

飛び出させるのではなく、奥行きを感じさせる技術がかなり発達したのでしょうか?

 

予告の話になりますが、「エベレスト 3D」のつり橋シーン、

たった一瞬でしたが、身体がひゅっとしました。あれも少し気になりますね。

 

迫力は今作、ストーリー性とスリル感は1作目

3Dもそうなのですが、CG技術の発達も素晴らしいですよね。

俳優とCGの恐竜が、より違和感なく合成されて、本当に一緒にいるのではないかと思えるシーンばかりでした。凄い。

そういう意味で、迫力面において1作目に負けるわけはないのです。

あと、パークに遊びに来ている来場者を巻き込んだという意味では、パニック感も負けないですね。

(ところで最近のパニック映画、主演はともかくサブキャラでも、善人はほぼ生き残る気がするのですよね…そういう意味で、ポセイドン・アドベンチャーとかタワーリング・インフェルノみたいなパニック映画を私の中では越えていかない部分があります……)

 

ただ、ストーリー性とスリル感、これは1作目が圧勝です。個人的には。

時代的にインパクトがかなり大きかったというのもありますが、

今作を観るにあたって久しぶりに1作目観て、ストーリーが分かっていて、見返しても面白い、「名作」に仕上がっているんですよ、やっぱり。

まずキャラクターの感情に追いついていけるかどうか。

私は今回、強いて言うなら年齢的にも性別的にもクレアが一番移入しやすかった…のですが、ちょっと違う。優秀すぎです。

そして最初はビジネス優先で、安全性より経営面を心配するシーンとかは嫌悪感すら抱くわけです。(それはそれで演出の狙い通りなのでしょうけど。)

その後、甥たちを心配して、無茶をするようになって……と良いキャラになっていくわけですが、その感情の移り変わりが早くって、ついていけずに振り落とされました。笑

それだったら、オーウェンのほうが感情的には近かったかなぁと…それでもやっぱり、感情の動きを掴むのがなかなか難しかった。

子供たちも同様ですね。感情が掴みにくい。

一番移入しやすかったのはもしかしたら、スタッフのロウリーかもしれない…でも出番少ないし。

 

そんな私が1作目では誰に感情移入したかというと、リチャード・アッテンボロー演じるジョン・ハモンド

子供たちを喜ばせたくて一生懸命で、でも博士たちは自分を批判して味方になってくれない…しかも、結局は孫たちを危険な目に合わせてしまって、自分の間違いを認めた…でもでも…というおじいちゃん。

私は彼を見ると切なくてたまらなくなるんですよ…

「きっと喜んでもらえる、みんな素晴らしいと言ってくれる!」と期待して、夢に目をキラキラさせている様が…しょんぼりしていく姿が…かわいそう…切ない…

という風に、最初から最後まで気持ちを引っ張っていってくれて、作品の世界観に入りやすくしてくれていたのではないかと思います。

 

(ちょっとネタバレ。今作はパニック部分以外に、ラブストーリーと家族愛、恐竜と人間の関係、というあたりが組み込まれています。もっと大雑把に言うと、生命の大切さとかになるのかな?でもそれが贅沢だったのかも知れないです。あっちゃこっちゃいっているというのか。なんか。1作目はもっとテーマが絞り込まれていたから、他の描写に時間が使えていたのではないかな、と。)

 

スリル感については、

まぁ、前作の嵐+夜っていう演出はそれだけでもスリル感を増させるわけですから、それを超えろっていうのも難しいのかもしれないのですが。

迫り来る恐怖感、というのがあまり感じられなかった気がします。

ハリウッドホラーにありがちな、ビビらせるだけ、とでも言うのでしょうか。

1作目は足音と、水溜りを本当に上手く使っていましたよね。

やばい!っていう感じがする。

あとラスト近くのレストランで子供たちが食事していたら影が見えるやつも。

じわじわと迫る恐怖感を上手く煽っていたと思います。

 

ハラハラ、ドキドキさせて恐怖心を煽って、

なおかつ驚かせて、更にどんな状況でも少しの笑いも忘れない、

やっぱりスピルバーグ監督の手腕だったのだな、と思います。

 

反面、今回のパニックを引き起こす恐竜、

動きが早すぎて、”迫り来る感”弱かった。

そしてこれはテクノロジーが進化しているのだから当然ではありますが、

常にモニターで色んなパニックが見えているものだから、常に「うわー」「きゃー」って見てて、”どこで何が起こっているかわからない恐怖感”も薄かったですね。

まぁ、パークがオープンしていることを考えたら、当然のモニタリングなのでしょうけども、なんかもっと恐怖心煽って欲しかったな…

 

ラストの恐竜同士のバトルは見どころ満載!

色々と残念な部分を書きましたが、

とはいえ、ラストの恐竜同士のバトルは凄くワクワクしました!!

これは詳細はネタバレにしかならないので言えませんが、

ラプトル可愛い!そしてTレックスがカッコいい!!

これだよ、これ!ジュラシック・パークはこうでなくちゃ!!

最後には結局、人間は小さくて弱くて、

恐竜との戦いには恐竜がいなくちゃ無理なんです。

最後にきっちり気持ちを盛り上げてくれたのは、やってくれたな~、と。

 

*****

ということで、この映画は、映画館で、

なおかつ3Dもしくは4DXで観ることをおススメします!

というか、それでないと魅力が半減と言っても良いほどですね。

 

まだ公開中ですが、もう1ヶ月以上経過していますので、考えている方はお早めに!!